戸越銀座商店街では２０２０年１１月２０～２1日の２日間、将来的な導入に向け、デジタル地域通貨｢戸越ポイント｣の実証実験が行われます。

　一般社会法人戸越銀座エリアマネジメントと株式会社日立システムズがタッグを組んで進めているプロジェクトで、２０２０年１１月２０日、両者から実証実験に向けた発表がありました！　

　｢戸越ポイント｣とは、戸越銀座商店街のみで利用可能なデジタル通貨。

　スマートフォンなどのスマートデバイス上で動作するWebアプリケーションを通じて商店街にある飲食店など各店舗での支払いが可能となり、地域に密着した呼び込み施策としての展開も期待されています。

　今回の実証実験には、事前に募集した１００名のモニターが参加。店舗を含めた利用客のサービス受容性とマーケティング効果を確認し、地域内でのコミュニケーションの活性化や経済循環に繋げる狙いがあるようです。

　新型コロナウイルス感染予防対策を意識した取り組みとして、キャッシュレス決済導入を推進している地域も増えています。

　ただ、既存のキャッシュレス決済では地域外に情報や資金が流出してしまうという問題もあります。それを防ぎ、より地域を活性化させるための施策としてされた立案されたのが今回のデジタル地域通貨。

　戸越銀座ポイント導入により、キャッシュレス決済機能ほか、商店街で利用可能なクーポン券の発行や来店ポイントの付与も可能。

　さらにポイント利用範囲を戸越銀座商店街に限定することで、地元の金融機関とも連携した地域内での経済循環が期待されています。

　本格的な導入は今回の実証実験の結果を踏まえてということになるでしょうが、戸越銀座商店街は｢利用客が何度も訪れたくなるさらに魅力的な商店街を目指していく｣としていますので、今後が楽しみですね。